MacBook Airを購入して約2年の未熟者だった頃のことです。Macは主に自宅使用のみで知識も技術も素人に毛が生えた程度でしたが、ある日突然Macの不具合に遭遇しました。Mac初心者の方で同じような不具合にあった場合、参考にしてみてください。
強制再起動
購入してから2年間、何の問題も起きず優秀に動いてくれていたMacでしたが、ある日何の前触れもなくある症状が出ました。
それは、Macを立ち上げて『さぁ作業を始めよう』とキーボードに手をかけた瞬間、
...スン...
と画面が真っ暗に。
えっ?と自分もフリーズしていたら真っ暗の画面にリンゴマークが表示されてMacが再起動しました。起動音が『ジャーン』と鳴り、立ち上がった画面には
問題が起きたためコンピュータを再起動しました。このまま起動を続ける場合は、いずれかのキーを押すか、数秒間そのままお待ちください
??なんだったんだろ??と思いながらもおとなしく待っていたら数十秒後に通常のデスクトップ画面になったので再び作業を始めようとキーボードに手をかけた瞬間に
...スン...
えーーー!
ほんとに何のまえぶれもなく昨日までしっかり使えていたので、なんだ!なんだ!と大慌てでした。嫌な予感がしていましたが、きっと大丈夫と深呼吸してもう1度再起動を実行。
『故障していていたらどうしよう...』
購入時にAppleCare(アップルケア)に加入していませんでした。
『5年使えればいいかな』
って考えていて、『AppleCareの延長保証も3年だし、3年くらい壊れないでしょう』と勝手な考えで加入していなかったのですが、この強制再起動が何度も繰り返してしまうので『これはマズイ、ただ事ではない』と焦っていました。
...スン...
↓
『ジャーン』
↓
問題が発生したためコンピュータを再起動しました。
↓数十秒後
...スン...
これの繰り返しでした。
カーネルパニック
グーグルで検索して1番あてはまったのはカーネルパニックというものでした。
カーネルパニックとは
Mac で修復不能な問題が起きて、開いているすべての App に影響が及ぶといった状況がまれに起こります。そういった場合、Mac の再起動が必要になります。往々にして、これはオペレーティングシステムの基盤を支える部分 (「カーネル」) が「再起動が必要な問題がある」と判断したためで、それゆえ「カーネルパニック」と呼ばれます。
どうやらMac(OS)自身が何かしらのトラブルを発見してその対処の為に自動で再起動をかけるけど直らないので連続して再起動かけてしまう症状のようです。ありがた迷惑な気がしますが、トラブルがある以上再起動は仕方ない事でそれをどのように修復したらいいのか探して見ました。
対処法
Macを使用していると、この症状は割とメジャーなようで『カーネルパニックを経験して一人前』なんて書いてある方もいて少しニヤニヤしてましたがパソコンが使えないと困るので対処方法を必死に探しました。
OSや各種アプリが最新の状態になっているか確認
MacOSやMac内にあるアプリが全て最新になっているか確認しました。ただ私のMacの場合その症状が特定のアプリを起動している時ではなくMac自体を立ち上げて数十秒後に決まって落ちるということでしたのであまり意味がありませんでした。
その時点ではOSもアプリもちゃんと最新の状態でしたが、どのみち何をしていても数十秒後にはどうやっても落ちてしまうので、もしアップデートしたくても出来ないじゃん!っという状態でした。
電源を落として待つ!
カーネルパニックが起きる原因としてはハードウェアより周辺機器やソフトウェアが原因のことが多いと書いてあったので『もしかしたらMacの中で何かしらのソフトウェアが悪さしているのかも』と強制再起動後また落ちるまでの間に手動で電源を落として時間を開けてみました。
まずは1時間...『変化なし!』
なので電源落として翌朝。これでもダメで、同じ感覚で落ちてしまいます。落ちるまでの時間は決まって20秒と、とても優秀です。(-_-)
というわけで何か1つ根本的な原因になるものが存在するとわかりました。
PRAMのリセット
アップルサポートやネット上でこの方法を取り上げている方もたくさんいらっしゃいました。正直、素人に毛が生えた程度の私にできる対応策はもうこれくらいしかありませんでしたので、この方法にすがるように実行しました。
NVRAM または PRAM に記録されている設定情報に関する問題は、リセットすれば解決できる場合があります。
アップルサポートにこう記載されていましたので希望を持っていざ!です。
NVRAM/PRAMのリセット方法は
①Macの電源を落とす
②電源ボタンを押す。
③電源ボタンを押してすぐに次の4つのキーを同時に押す。
option + commando + P + R
起動音「ジャーン」が2度鳴ると手を離す。
(iMac Proなど一部の機種は起動音がならないものがあるようなのでその場合は20秒カウントして離すそうです。)
詳しくはこちら → Appleサポート
『おぉ、ほんとにジャーンが2回来た』
と期待に胸を膨らませていましたが結果は...
改善せずです。
私の場合はこの方法では直りませんでしたが比較的有効な手段のようです。アップルサポートに問い合わせたときもこの方法を試すように促されることもあるようですからリセットするに不安があるならアップルサポートに確認してみてください。
ということで、この段階で自力での復旧はあきらめて、おとなしく店舗に持ち込むことにしました。
店舗に持ち込む
私の住んでいる近くにはアップルストアがありませんのでApple製品正規修理サービスを行なっているカメラのキタムラに持ち込みました。専門のスタッフがバッテリー状況やソフト・ハードウェアを一通り確認してくれてカーネルパニック以外の可能性も検証してくれたようなのですが、修理として提案してくれたのはOSの初期化でした。
今の段階でめぼしい原因も見つからないのでハードウェアとソフトウェアどちらが原因なのか特定できないようで、OSを初期化して直ればシステムウェアが原因だったということがわかるという、1つ1つ可能性を潰していくしか手はないようです。
もしOSの初期化で直らなければハードウェアが原因ということが強くなるので工場預りになってしまうとのことでした。
修復費用
内部部品の交換
ここで気なるのが費用ですが、初期化によって問題が改善された場合と初期化で直らない場合の2つの話をされました。まず初期化で直らない場合は工場にて機械的な部品交換が必要になるそうで実際にバラしてみないとわからないそうですが概算で安くても5〜6万はみてほしいとのことでした。
うーんやはり高いですよね、私が使用しているMacBook Airの購入価格が10万円強ですので購入価格のほぼ半分です。
初期化
当たり前ですが自分で初期化するならタダです。しかし先ほどもありましたが素人に毛が生えた程度でしたし、購入時の初期設定も購入店でしてもらっていましたので自信がありませんでした。
調べればやれないこともなさそうでしたが、初めて経験したカーネルパニックで自分もパニックなっていましたので今回はお願いすることにしました。
店舗でサポートをお願いする場合の見積もりは約5000〜10000円と提示されました。なぜ費用に開きがあるのかと尋ねたところ、(説明がよくわからないところもあったのですが)要するに初期化を2段階に分けて実行するらしく最初の段階で修復出来れば約5000円、それで直らなければさらに進めて上限が約10000円とのことでした。
見積もりの段階で希望予算などを記入するアンケートのようなものを書きましたし、費用の設定が曖昧に感じましたので店舗や状況によって違いがあるのかもしれません。ただお願いすることに決めたのは初期化・初期設定に関しては成功報酬とのことで直らなければ支払わなくてもいいと言われたからです。最高で10000円の出費は痛いですが内部機器の交換や買い替えに比べればと思いお願いしました。
まとめ
Macを預けて約1週間程度必要だと言われてその日は帰りましたが、おもいのほか早く2日後に
『症状が改善されました』
と連絡がきました。
引き取りに行くと症状の改善と初期設定が完了していることをスタッフと一緒に確認しました。今回の原因は何かしらのソフトウェアだったようです。アプリの中にインストールを正常に完了できていなかったものがあったのか、システム障害を引き起こす何かがあったのか、はっきりとした原因はわかりませんでしたが初期化で直ったということはそういうことのようです。
体験談ですので店舗や機種や状態によって違いはあると思いますが参考にしてみてください。
初期化やPRAMのリセットなどはデータのリカバリーなど多少のリスクがありますので、もし自信がなければアップルサポートや専門の方にお願いする方がいいでしょう。
Macを使用していて初めてカーネルパニックに遭遇したら焦らず対処してみてください。
ちなみに
今回は正規修理サポートのカメラのキタムラさんにお願いしましたが、私が購入したヤマダ電機さんでも初期化・初期設定は有料で対応してくれるようでした。ヤマダ電機など家電量販店ではアップルの正規のライセンスを持っている店舗のみが販売できるそうで機械的な修理でなければ対応してもらえるのとのことでした。
カーネルパニックなど症状が改善されるかされないかは関係なく初期化・初期設定の費用は概算で約30000円程度だそうです。